昨今、何かを購入しようとする際の情報取集は、テレビや新聞などのマスメディアからインターネットへと移行してきています。その証拠として、2021年にはマスコミ4媒体の広告費をネット広告費が上回っているのです。
以上のことから、Webマーケティングの知識が成功の鍵を握っていると言っても過言ではないでしょう。
それでは、Webマーケティングを実践するためには資格が必要なのでしょうか?本記事では、Webマーケティングには資格が必要なのかどうかや、Webマーケティングに役立つ資格を紹介していきます。
Webマーケティング業界に興味がある人、Webマーケティングに資格は必要なのかどうかを知りたい人は、ぜひご一読ください。
Webマーケティングに資格は必要なのか?
Webマーケティングを行う場合、資格が必要かどうかと聞かれれば、答えは「必要ではない」と言えます。
Webマーケティングで重要なのは、スキルと経験・実績だからです。実際にWebマーケティングを行なって集客につなげるには、知識だけではなく経験が重要だとされています。
だからと言って、資格取得には意味がないのでしょうか?
上述の通り、ネット広告が需要を伸ばしている今、Webマーケティングの知識を持っていることは大きな強みになります。
もし、この記事を読んでいるあなたが学生であれば、Webマーケティングの知識は就活の際に企業からの評価対象になるでしょう。あなたが社会人であれば、Webマーケティングの知識は副業を始めるときや転職のときに役に立ちます。
しかし、Webマーケティングの知識を有しているかどうかを具体的に示すのは非常に難しいことです。そこで、それを証明する方法として資格取得を考えてみてはいかがでしょうか。本で得た知識だけでなく、実際に試験を受けて資格を取得することで企業に自分の能力を示すことができます。
また、実際にWebマーケティング業界で働く際には、基礎的なスキルはあるに越したことはありません。資格取得を自分自身のスキルアップの機会として考えることもできます。
つまり、Webマーケティングの資格を取得することは、知識の証明やスキルアップのために役立つと考えても良いでしょう。
Webマーケティングおすすめの資格5選+おまけ
ここからは、Webマーケティング初心者にも比較的取りやすい資格から経験者向けの、やや難易度の高い資格まで紹介していきます。
最初の3つは、Webマーケティング初心者でも取得しやすいと思いますので、Webマーケティングに興味がある方や、将来Webマーケティング業界で働きたいと思っている方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後に、Webマーケティングを含め、経営という視点で勉強がしてみたいという人向けの資格も紹介しています。
(1)ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は、民間の資格で、株式会社サーティファイが実施しています。
インターネットの特性を理解し、最適なWebマーケティング手法を選択、実行するための資格です。
ブランディングやSEO、SEMなどの知識やスキルを体系的に勉強することができます。
また、ファシリテート能力(Webディレクションなどの場で、会議を円滑に進める能力)やセキュリティやプライバシー保護などを含めたWeb環境に関する基礎的な知識を学ぶことが可能です。
このようなことから、初心者の方はもちろん、Webマーケティング担当者との業務連携を密にしたいと考えている営業職の方にも適している資格です。試験問題の構成も、実務としてのWebマーケティングを考えられるものとなっています。
(2)Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は、一般社団法人Web協会が行なっている民間の資格です。
本検定では、ホームページやブログなどの分析や改善を実施するための基礎的な知識を学ぶことになります。
主として、Googleアナリティクスなどの解析ツールの使い方や、それらの解析ツールを活用した市場動向、トレンドなどのマーケティングに必要な情報解析の仕方、活用方法が習得できる資格です。
実務の第一線で活躍できるほど詳細なものが学べるとは言えませんが、知識やスキルを体系的に習得することができるので、初心者の方やWebアナリストになるために1から学んでみたい方におすすめの資格と言えます。
(3)Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)
Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)はGoogleが認定する資格で、日本語では「 Googleアナリティクス個人認定資格」と呼ばれています。
本資格は、上場企業の8割以上が利用していると言われている解析ツール、Googleアナリティクスの知識や能力を測るものです。Googleアナリティクスの機能の理解や、適切に使用できているかを測るものとなっています。
更に、受験勉強を通して、最新のWebマーケティング手法を学ぶこともできるので、人気を集めている資格です。
アクセス解析の知識やスキルを習得したい、解析のスキルを更に向上させていきたいという方に適しています。
(4)ウェブ解析士
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が実施している民間資格です。
Webマーケティングを行う場合、単純にアクセス解析ができるというだけではなく、設定したゴールにどれだけ近づけているかのプロセスを測定するKPIの設定など様々な能力が求められます。
しかし、そのような知識や技術を体系的に身に着ける環境がなかったことを問題視したWACAが、実務で活躍できる人材を育てるために設けたのがウェブ解析士です。
アクセス解析データを用いて、様々なケースでデータを適切に活用したり、Web解析による問題点の発見・改善方法を学ぶことになります。
初心者向け資格の他にも、上級の資格(上級ウェブ解析士、ウェブ解析マスター)も用意されており、Webマーケターとして専門的な知識を段階的に高めていくことが可能です。
(5)統計検定
統計検定は、民間の資格として一般財団法人統計質保証推進協会が実施しています。
レベル別に5段階に分かれているので、自分自身のレベルに合わて受験することが可能です。
データに基づいて客観的に判断したり、科学的に問題を解決していく統計学の知識は、Webマーケティングにも重要なものとなるでしょう。そのため、最近ではWeb解析の資格として取得するマーケターも増えています。
本資格はアクセス解析だけでなく、より範囲の広い解析力が身に付くため、分野、業界を問わず人気の資格です。
おまけ MBA(経営学修士)
MBA(経営学修士)は、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位です。MBAは企業経営の実務家を育成することを目的としており、実際のビジネスの現場で役立つ知識を学ぶことができます。
その範囲はWebマーケティングだけにとどまりません。事業戦略やマネジメント、財務・会計などに至るまで、幅広いものです。将来、Webマーケターにとどまらず、経営のスペシャリストとして活躍したい方におすすめです。
まとめ
Webマーケティングを行うには、資格を持っていなくても仕事上なんの支障もありません。しかし、資格を持っていることでその能力やスキルを証明したり、転職の際に有利になったりとメリットは多くあります。
また、様々な資格勉強を行うことで、Webマーケティングの最新知識を得られたり、その他の分野の知識を吸収することで自分自身の将来の可能性を広げることができるのです。
初心者の方も、すでにWebマーケティングの仕事に携わっている方も、資格に挑戦することで、自分自身をスキルアップしてはいかがでしょうか?